ずぼらな書体で粋な漢字をデザイン・39デザイン事務所(85)妻がいるという事・第一章 

終わる始まる③

妻と私は歳の差9才。

私が9才年上。

結婚したのは、私が30才、妻が21才の時でした。

この年齢でこの年の差は、ハッキリ言って「圧倒的年の差」

要するに、結婚当時は私が完全に主導権を握っていて、何をするにも私が決定権を持っていた。

完全に「お殿様」状態だったのだ。

でも、私としては若い(幼い)妻を守らなければ、という責任感が強すぎて「何でも俺に任せなさい!」

「俺の言う事を聞いていれば良い!」

そんな旦那でした。

そんな私に、新婚当初は、頼もしさを感じていた妻も妊娠をしておなかの子が少しづつ育っていくにつれ、私の態度や言動に違和感を持つようになっても無理は無いと思う。

その要因の一つとして、私が妻の体調の変化や妊娠中の心の変化に鈍感だったことも一因でした。

こんな事が有りました。

その日は、日曜日。

生まれて来る赤ちゃんの物を買いに行く予定でした。

池袋のデパート内のショップを見て回っていた時妻が突然、具合が悪くなりました。

めまいを起こしその場でうずくまってしまいました。

店員さんが異変に気付いて声を掛けてきました。

「具合が悪いのですか?どうぞこちらでお休みください。」

店員さんの控室で休むように気を使ってくださいました。

ところが、そんな店員さんの温かい心使いに対して、私は店員さんに迷惑を掛けてはいけない・・・

妻の体より、店員さんへの体裁を優先させてしまったのだ。

妻を抱え、その場を離れ通路脇のベンチに座らせて休ませました。

幸い妻は体調が回復して、無事帰宅しましたがその時妻は、どう思っただろうか・・・

妻への心配り、感謝、気配り。

人間として未熟な私には、全くその様な感覚が無かったのでしょう。

今から思えば、本当に妻には申し訳ない事ばかりです。

妻の「離婚メーター」が100%になるまでこの愚行は続くのでした・・・・・

          ー終わる始まる③-

次回に続く・・・

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